「横浜骨董ワールド骨董縁起帳」

英国ではナショナルトラストに!

ナショナルトラスト所有のカントリーハウスやガーデンで素敵な時間を楽しみませんか?


THE NATIONAL TRUSTという言葉を耳にした事がありますか?ナショナルトラストはさかのぼって1895年、オクタヴィア・ヒル、ロバート・ハンター、ハードウィック・ロンズリーによって設立された歴史的建築物を保護、維持していく為のボランティア団体です。

英国のみならず中世ヨーロッパには荘園制とよばれるシステムが機能していました。荘園の持ち主は貴族やジェントリーと呼ばれた特権階級で荘園の敷地内、一般には小高い山や丘の上に建てられたのがマナーハウスやカントリーハウスでした。荘園の持ち主である領主は法的、経済的権力も持ち、農民からの生産物や労働力が財政源だったようです。

16世紀の半ば、エリザベス1世の時代には彼女の趣味である夏の避暑兼地方訪問の為に家臣や貴族達は競って大邸宅を建て、その寵愛を得るべく、画策したような記録も残っています。しかし、20世紀に入ると、戦争を含めた時代の変化から経済的にこの大邸宅を維持できなくなるケースが増え、ナショナルトラストに助けを求めるという流れになって行きました。

皆さんの記憶に新しいところで映画「ミス・ポター」をご覧になりましたか?今では湖水地方と言えばビアトリクス・ポターとピーターラビットと言われるほどですが、彼女なりの苦しみや決断がそこにはあったのです。20世紀になってもまだまだビクトリア女王時代の封建制の残る英国では良家の女性が仕事を持つなど考えられない事でした。でもベアトリクスは小さい頃、避暑に訪れていた湖水地方で出会った動物達、ウサギやカエル、アヒル達を主人公にした絵本を作る事が夢でしたので父親や母親の望んでいるような結婚して子供を生んでの暮らしをする気持ちにはなれず、アーティーストとして生きる道を選ぶのです。

紆余曲折の末、ピーターラビットの本の売れ行きは驚くべきものになり、両親の反対を押し切り、本の出版を通して知り合った編集者のノーマンと結婚の約束をしたものの、彼は病死してしまいます。落ち込み、人生を捨ててしまいそうなビアトリクスには絵を描く事が残されていたのです。決心を硬くした彼女は両親のとめるのにもそむき、1人湖水地方へ。今も毎日観光客の訪れるヒル・トップと呼ばれる家に移り住みました。その後は著書から得る著作権使用料と両親からの遺産で地元の土地を買い上げ、美しい土地や景観が失われないように支援。彼女がナショナルトラスト創始者の友人でもあった為、この15の農場、4000エーカー以上の土地はすべて協会に寄付され、その後ずっと守られていると言う事です。 英国にはこの様にナショナルトラストに守られ、維持されている歴史的建築物や公園がたくさんあります。いくつかをご紹介しましょう。

Belton House
     1685年から1688年にかけて建てられたリンカーンシャーにある蜂蜜色のマナーハウスです。36エーカーという広大な敷地では美しいガーデンや湖まで続くレークサイドウォークが楽しめ、建物の美しさやインテリアの豪華さには驚かされます。身分を越えた恋と今でも言い伝えられているエドワード8世とシンプソン夫人はここで逢引を重ねていたそうですし、若きチャールズ皇太子が宿泊した部屋も見ることが出来ます。

Hidcote Manor
     グローチェスターシャー、コッツウォルズ北部のヒドコートマナーはアメリカ人のガーデナー、ローレンス・ジョンストンからナショナルトラストに譲られた300エーカーもあるプロパティーです。彼の母親が1907年にこの地を購入して以来何年もかけてこの美しいガーデンを作り上げました。ちまちまさがなくワイルドで大胆な植栽の配置やカラーリングに目を奪われ、立ち止まってしまう事もある素晴らしい庭。ガゼボやガーデンアクセサリーもハイセンス。ガーデンレストランでは小奇麗で野菜たっぷりの健康メニューも楽しめ、かなりお勧めの場所です。

Charlecote Park
    ワーウイックシャーで16世紀にサー・トーマス・ルーシーによって建てられたチューダーハウス。敷地内を流れるエイボン川や森から姿を現す鹿やウサギにびっくり!建物の裏手のガーデンから船着場になっていて当時の水遊びを想像できます。ナショナルトラストに管理を託した今も建物の一部にルーシー家の末裔が住んでいるそうです。

Hardwick Hall
   ダービーシャーに建つハードウィックホールは1590年から1957年にかけて建てられたマナーハウスで館内にはさまざまな美しいタペストリーがかけられていて、その大きさと華麗さに驚かされます。建物のガラス窓の大きさ、多さにも領主であったべスオブハードウィックの豊かさ、富豪ぶりが現れています。屋敷に隣接するハーブガーデンは4こまに仕切られていて、各ガーデンごとに手入れが行き届き、充実しています。仕切り通路の芝生にある白いベンチに座ってふっと物思いにふけるのも楽しい場所です。

Clumber Park
    ノッティンガムシャーにあるクランバーパークは広大な庭と湖、そしてキッチンガーデンがお勧めです。邸宅は1938年に取り壊されましたがゴシックスタイルの教会とキッチンガーデンはしっかりと管理され残されています。キッチンガーデンにはシャベルや剪定ばさみ、植木鉢など当時のガーデンツールがとても自然に展示され、解説の映像を準備されています。パームハウス、コンサバトリー、野菜畑、ブドウやイチジクなどの果樹園、herbaceous bordersと呼ばれる一見整然としている様で個性豊か、もりもりと並んで植えられた色とりどりの草花達も楽しめます。 この他、グローチェスターシャーのSnowshill Manorのガーデンも広々としていて一日を過ごすのには最適。貴族や富豪の暮らしのみならずノッティングハムシャーのMr. Straw’s House、リンカーンシャーのWoolsthorpe Manorはニュートンの生家。ハートフォートシャーのShaw’s Cornerではバーナード・ショーが暮らしたCozyな家と手入れの行き届いたお庭を見ることが出来ます。

ちなみにカントリーハウスやマナーハウスの名称にはハウス、ホール、パーク、コート、アビーなどが使われていますが、建てられた時の由来や持ち主の好みから命名されたようです。豪華な建物には隣接する庭園が設けられ、その周りには家畜の飼料になるべく草原(パーク)が広がります。そこで草を食む羊の群れや遊びにやってくるウサギやリスを見ながら一日を過ごすのは至上の幸せですね。

ナショナルトラストのプロパティーにご興味がわいてきた方はどうぞ英国旅行の折には観光案内をチェック!是非身近にあるナショナルトラスト所有の建物や庭園を訪れて下さい。その際支払われる入場料がそれらの修理や保全に使われ、歴史的遺産を維持する為に役立てられるのです。追記ですが、邸宅訪問の時にあちこちで目にするシニアーのお世話係さん達はボランティアと聞きます。リタイアー後の時間をこんな風に使う英国の人たち、素晴らしいですね。私達もナショナルトラストを是非サポートしていきましょう!

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