「横浜骨董ワールド骨董縁起帳」

SPRING HAS COME! 花のある暮らし!ガーデニング!


私の家のある神奈川県、葉山町は温暖とはいえ、毎年冬には雪も降るし、霜が降りて、氷もはります。ただ都会のようにビルの谷間を吹き抜ける冷たい風や日陰に覆われるという事がないので、かなり暮らしやすい気持ちになります。それでも底冷えのする冬の夜には薪ストーブを焚き、炎を楽しみ、春の訪れに思いをはせる…何回繰り返しても、楽しく心のワクワクする瞬間です。

中学校でならったでしょう?「Spring has come」は現在完了形。今まさにこうなった!という意味ですね。春って待っているときには姿を隠していて、ある日突然やって来ては私達を驚かせてくれるものかもしれません。突然にウグイスの声を聞いた時、お庭の地面を割って精一杯背伸びして、頭を出した球根たち、秋に落葉して裸んぼだった木々から新芽が吹き出しているのを見つけた時、春の突然の到来にびっくりします。そんな時はいつもこの「Spring has come」をぶつぶつとつぶやき、手紙やメールの季語に頻繁に使い始める私です。

わが家のお庭はどちらかと言うと和風プラス英国テイストとでも言いましょうか。花木の多いオールドスタイルにハーブや草花、グリーンを配したKaty流ガーデン。冬の椿、さざんかの勢いが亡くなる頃やってくるスプリングブレークは黄色くてかわいい、ホワホワしたミモザからスタート。三つ葉ツツジ、迎春花、モクレン、こでまり、おおでまり、シャクナゲ、そしてツツジ、カルミヤ、サツキ、マンサクと続き、紫の紫陽花が梅雨の静かな静寂を連れて帰ってくるまで賑やかに咲き誇ります。小さな名も知らない草花たちやハーブの花、スノーフレーク、ムスカリ、チューリップ、クリスマスローズ、ビオラ、パンジー、ノースポール、ポリアンサス、色とりどりに春を競い、目を楽しませてくれます。お庭のベンチに座って、小鳥の鳴き声や空気の流れ、風の香りに触れていると気持ちは既に英国の春へ。

毎年4月になると英国に旅立ちます。英国生活骨董を扱う私は勿論買い付けという一大任務があるのですが、本当は限りなくLovelyな英国の春を楽しむ為に出かけて行くのかも知れません。旅行の楽しみは英国ならではの古くて由緒あるお屋敷やお庭を回り、大好きな自然に触れる事。馬や牛、豚の匂いだってとっても感謝してクンクンしてしまう私の前世はきっと貴族でカントリーサイドに住んでいたのかしら?いや本当はマナーハウスで働くキッチンメードだったのかしらと思いをはせながらの想像も又楽し!です。

最近の映画、「プライドと偏見」をご覧になりましたか?ご存知のようにこの映画の原作はジェーン・オースティンの小説。淡々とした、なんでもない日常を描く事が得意な彼女の代表作で、映画で評判になった「ブリジット・ジョーンズの日記」もこの原作を参考にして書かれたのも周知です。映画「プライドと偏見」のストーリーはそれ程エキサイティングではないのですが、撮影されたリンカーンシャー、ダービシャーは18世紀の美しい建物や広大な自然が今でも沢山残っている地域。スタンフォードのバーリー・ハウス、今でもデヴォンシャー公の暮らす英国指折りのマナーハウス、チャッツワース。そしてハドソン・ハウスは10世紀に建てられたマナーハウス。贅沢を尽くした美術品とも言える家々やお庭を見ることが出来、そこでの当時の暮らしを想像するのも映画鑑賞の楽しみであり、醍醐味です。

私のお勧めは同じくリンカーンシャー、昨年の春に訪れたBelton Houseです。Belton Houseはなだらかな丘陵地帯に17世紀後半に建てられ、現地でとれる蜂蜜色の石灰岩で作られたH型にデザインされたお屋敷です。お庭を含めた敷地の広さは36エーカー。1エーカーが1200坪なので、43200坪。サッカー場がほぼ1エーカーくらいと聞きますから、その広大さは想像の域を超えていることが分かります。家具・調度品、ヨーロッパのみならず東洋からのよりすぐりの陶磁器や銀製品。贅沢を極めたと言う言葉がありますが、まさにその域を超えているコレクションの数々には息を呑みます。

門から入り、長く続くパスウェーを車で通り過ぎると正面にやってきます。丁度敷地の中央あたりがH型のお屋敷、向かって左手が召使達の宿舎、その後ろにあるのが厩舎となります。そしてその背後に控えるのが沢山の刈り込みや花壇、池をたずさえたイングリッシュガーデンとなります。英国の4月はまだまだ寒く、春たけなわとはいきませんが、準備のできた球根たちが我先にと芽を出し、お庭にエネルギーを与えているのが伝わってきます。色変わりのポリアンサス、パンジー、ビオラ、輝くみどりの芝生。大きく息を吸い込んで、手を広げてみると寒くて縮みこんだ体に春のいぶき、オーラが近づいてきて、何かとっても澄み切った気分!とても幸せな気持ちになります。

ガーデンには大きな温室もあり、色々な種類の植物が所狭しと元気に育っています。とりわけ椿のコレクションには驚き、日本中に咲いている椿は毛虫の発生とか、ファッショナブルじゃないとかで切られているのに、その昔プランツハンターに連れられて、船旅の末、遠い英国にやってきた子達はこんなに可愛がられて、幸せに暮らしている事などおセンチに考えたりと時間の経つのも忘れます。 長く続くこみちを右手の方に歩いていくと、大きな木、その下に沢山の黄水仙、小川が流れ、池には水鳥がやってきているのを見つけました。そしてその様子を観賞する為に作られたベンチと小さなシェッド。自然を観察し一体になって暮らしていた当時の貴族達の暮らしが思われ、そこで又「プライドと偏見」の世界に逆戻り。貴族達はこうして暮らす事が仕事でした。フォートナム&メイソンのロゴマークのような召使いや小さなフリルの付いたエプロンがけのキッチンメードたち、カズオ・イシグロの描いた「日のなごり」の様なバトラーの世界、ロバート・アルトマン監督の描いた映画「ゴスフォード・パーク」に描かれている世界です。私達もどうにかして、働かないで自然の中で気ままに暮らすなんていう仕事につきたいものですね。でも実際はシェークスピアが「ヘンリー6世」の中で語ったように毎日が休日だったら、遊びも仕事と同じように退屈なものになるのでしょうけれど。

そんな英国貴族の暮らしはなかなか手に入らないとしても、Belton Houseやマナーハウスを訪ねてみると、日本での日々の暮らしのヒントになることは沢山あります。額や鏡の飾り方や花を絶やさないライフスタイル。キッチンの横手には日々の花をしつらえ、準備する水場がわざわざ作られているほど当時は、花のある暮らしがごく普通のことだったのです。カーペットの敷き方、カーテンのドレープの取り方、陶磁器や銀器、ガラスなど小物達の飾り方、お庭での草花の色合い、コンビネーション、庭石やプランツスタンドを使っての寄せ植えなど学ぶ所は沢山。1200坪には程遠いわが家のインテリアやガーデニングにも応用できる事が一杯つまっているのがBelton Houseをはじめとする英国のお屋敷です。

春から夏の英国に旅する方がた、イングリッシュガーデンやマナーハウスめぐりの際はカメラやメモ用紙を片手に沢山学習してください。そしてわが家に帰ってからは、英国のヒントを少しずつ日々の暮らしに活かして楽しんでください。花いちりんのしつらえからでもおしゃれでLovelyな暮らしはあなたのそばにやってくるのですから。

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